新車の慣らし運転の必要性と方法について【バイク・車】

バイク・車を「新車」で購入した際には、「慣らし運転」を行うことで寿命を延ばすことができます。

その方法などについて色々紹介します。

目次

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慣らし運転とは?

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photo by:Maria Eklind

「新車」に使われている部品は、当たり前ですが全て「新品」です。

新車の部品には、組み立ての前に仕上げ加工や、試運転テストをしていますが、どうしても部品には「粗(あら)」のような、目に見えないレベルで凸凹(でこぼこ)が残ってしまいます。(目に見えるレベルの凸凹もあるけど)

この凸凹を、低速運転(慣らし運転)により、まんべんなく少しずつ金属同士の接触で平らにしていってあげることで、高速運転時でも極端な金属同士の接触を回避することができ、結果的にエンジン寿命が延びます。(初回オイル交換時は短距離で交換しなければならない理由は、「金属同士の接触で平らにしていってあげる」過程でエンジンオイル内に金属片が混じるためです)

オイル交換の時期はどれくらいが妥当なのか

慣らし運転の必要性

今のバイクの部品精度から考えて、慣らし運転をやる必要は無いやろ!」という意見も有りますが、現状、日本産バイクなどの製造を実際に行っているのは殆どが海外です(例:アドレスv125の製造国は台湾

当たり前ですが、部品も全て海外で生産しています。

こういうことを言うのはアレですが、海外でそこまで高品質な部品(粗のない部品)を作れるとは到底思えません。(作れたとしても、普通に考えてそこまで時間を掛けるコストのほうが勿体無いから)

いくら昔と比べて部品精度が上がったと言っても、コスト的な意味でも部品精度には限界があります。しかも、工作機械で金属加工している以上、加工条件によっても部品の品質にも差が出てきます(金属加工するための刃物(超硬工具とか言ったりするもの)が微妙に磨耗していたりとかそんなん)

バイク屋によっては「最近のバイクは慣らし運転する必要ないよ!」とか言ってくるところがありますが、彼らが整備しているバイクに関してだけいえば「必要ない」かもしれませんが、市場のバイクが全部が全部、高品質な部品が使われているとは限らないと思います。

まぁなので、しなくても問題ない可能性の方が高いかもしれませんが、「しないよりは、絶対したほうが良い」っていうのが結論です。

ただし現状(2014年4月)、メーカーによっても「慣らし運転の要否」について意見が分かれています。

  • 不要派: トヨタ
  • どっちでもいいんじゃね派:スズキ
  • どっちかっていうと必要派 : 日産、マツダ、ホンダ、スバル
  • 必要派: カワサキ

慣らし運転の要否については、諸説あるみたいなので、必要性は自分で判断して下さい。

慣らし運転の方法・距離・回転数

基本的に、メーカーの取り扱い説明書や、購入したバイク屋から、「~~~風な運転の仕方で、回転数は△△△rpm以下で、○○○○kmは最低でも慣らし運転して下さい」みたいな事を言われたのであればそれ通りにして下さい。

取り扱い説明書にも、バイク屋からも特に指示がない場合は以下を目安にしてください。

慣らし運転の方法」としては、急発進・急ブレーキ・急加速等々、「急」の付く運転操作を避けて、速度を抑える(出しても80km/hとか)のが一般的な方法です。

慣らし運転の距離」としては、一般的に500~1000kmを走れば良いです。

慣らし運転の回転数」としては、”最高出力が出るときの回転数の半分くらい”に抑えて走って下さい。取り扱い説明書では「走行500kmまでは回転数を抑えて下さい」みたいなアバウトな事しか書かれていない事が多いですが、その車種のホームページなどを見れば載っています。(例として、アドレスv125では最高出力が出る回転数は7500rpmなので、4000rpmくらいを目安に走ると良いです)

※回転数は「私」の目安です

スクータータイプのバイクは慣らし運転の必要はあまり無いかもしれませんが、スポーツタイプのバイクは慣らし運転をしていたかどうかで、如実にエンジン寿命が結構変わってくることが多いので、しっかりと慣らしておきましょう。

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