本当に激安?ファミリーバイク特約の料金について

ファミリーバイク特約とは、「家族・もしくはバイクを乗る本人」が自動車保険に加入している場合のみ、加入する事が出来る125cc以下バイク限定の激安保険のことを言います。

ただし、一概にどんな人でも激安になるかと言えばそうでもありません。それについて解説します。

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目次

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ファミリーバイク特約の特徴

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photo by Flickr

  1. 基本的に安い
  2. 自動車保険のプランとか関係なく全年齢対象
  3. 何台バイクを所有してようが全車に適用出来る
  4. 対人補償・対物補償は、契約している自動車保険と同じ内容に出来る
  5. バイク(125cc以下)で事故を起こしても等級は下がらない
    • ただし、無事故を継続したとしても等級は上がらない(保険料は下がらない)
  6. 友達から借りたバイク(125cc以下)などでも、補償の対象になる
    • どのような状況であれ、「契約者(とその家族も含む)が125cc以下のバイクで起こした事故」は全て補償される
        →逆に言えば、バイク自体に保険が掛けられているわけではないので友達等に貸し出して事故を起こされた場合は補償が出ない

ファミリーバイク特約には、加入タイプが2種類ある

一言でファミリーバイク特約と言っても、2種類タイプがあります。「自損」タイプと「人身」タイプです。結論から先言うと自損」タイプの方が安いです。その補償内容の違いについて、次の例に基づいて違いを説明したいと思います。

例:自分の過失100%の事故を起こしてしまいました。その際、自分自身が後遺症が残る様なケガをしてしましました。(入院費・通院費等が300万掛かったとする)

 「自損」タイプ

自分の過失100%なので、一定額を補償してくれます。(一定額なので満額(300万)補償されるとは限らない、入院日数当たり幾らとかそういう感じなので)

自分一人で勝手にこけてケガをした場合にも一定額補償されます。(相手がいない)

しかし、相手過失70%・自分過失30%などの場合、相手が補償してくれる入院費・通院費等は300万の70%の210万だけです。90万円分は実費になります。(この場合も210万全額補償されるとは限らない)

これが「自損」タイプ。

「人身」タイプ

自分の過失100%の場合でも、相手過失70%・自分過失30%などの場合でも、自分の保険で全額(300万分)補償されます。

自分一人で勝手にこけてケガをした場合でも一定額補償されます。(相手がいない場合)

また、相手過失70%・自分過失30%などの場合でも、自分の保険で300万分全額補償されます。

これが「人身」タイプ。

じゃあ「人身」タイプのほうがええやんけ

はい、補償内容は絶対「人身」のほうが良いです。が、値段が1~2万/年くらい上がります

これについては、ケガをした際に掛かるリスクを取るか、無駄に毎年1~2万多く払う事に関してリスクを取るか、それはあなたが決めてください

ただ個人的には、対人賠償と対物賠償が無制限であれば、他は別に何でもいいんじゃないかなって思ったりします。(「自損」でいい)

相当危ない運転しない限り、そうそう入院する様な事故に遭う確率なんて宝くじレベルなんじゃないかなって思います。

「かもしれない運転」の重要性について

結局、ファミリーバイク特約>>>任意保険なの?

と、思うかもしれませんが、場合によってはそうではないのです。実際にどれくらい違うのかケーススタディしてみます。

ファミリー
バイク特約
任意保険
(新規)
任意保険
(5年目)
年齢全年齢18歳以上21歳以上18歳以上21歳以上
免許種類
関係無し
ブルー
走行距離
5000km/年 未満
排気量
125cc以下
対人賠償
無制限
対物賠償
無制限
搭乗者傷害
200万
金額10000円前後32000円17000円13000円8200円
※任意保険に関しては三井ダイレクトの見積もり結果です

結論から言えば、「21歳以上で、任意保険に入って2年・3年経過すればファミリーバイク特約と同じかそれ以下にまで値段が下がります。」

というわけで一概に「ファミリーバイク特約=最強」では無いのです。

ファミリーバイク特約に入った方が良い人

ファミリーバイク特約に入ったほうが良い人は、以下の様な人です。

  • バイクに乗るのは、学生期間(3年とか)の間とかだけで、その後はバイクに乗る事自体無くなるであろう人
    • 年齢が若い人(18歳とか)の場合、ファミリーバイク特約はかなり得です。任意保険だと3~4万かかる所を1万以内で済ます事が出来ます。
  • 年に数十回くらい事故を起こす可能性が有る人
    • ファミリーバイク特約では、何回事故っても等級は下がりません。なので気兼ねなく事故る事が出来ます。任意保険場合、等級が下がりすぎて余計にお金が掛かります。(1等級になってしまった場合、64%も割増しになります)
  • 家族で複数台バイク(125cc以下)を所有してる場合
    • バイク毎に1つ1つ任意保険を掛ける必要がないので、かなりお得に出来ます。
  • 友達からバイク(125cc以下)を借りて乗り回す事が多い人

任意保険に入った方が良い人

任意保険に入ったほうが良い人は、以下の様な人です。

  • これから先の人生、ずーーっとバイクに乗り続けるであろう人
    • 数十年スパンで見るなら任意保険に入った方が絶対得です。(等級による割引も有るし、年齢割引もあるから)
    • また、任意保険は途中で解約したとしても、解約した時点の等級を10年間引き継ぐ事が可能です。
      • 解約した10年以内に家族の誰かがバイクに乗るかもしれないって場合でも、等級を継承することが可能
        →「中断証明書」を貰っておかないと、等級は引き継げません。(今までの実績が無駄になる)
  • 今後、125cc以上の排気量のバイクに乗るかもしれない人
    • ファミリーバイク特約に依存している場合、いざ125cc以上に乗りたくなった際にファミリーバイク特約を解約して、任意保険に入りなおし(新規から)ということになります。(面倒くさいし勿体無い)
  • 30歳以上の人や、ゴールド免許の人
    • 任意保険は、21歳・26歳・30歳と段階的に下がっていきます。30歳になると年齢的な意味で最安になります。また、ゴールド免許の場合、更に保険代を下げる事が出来ます。
    • 21歳以上となってくると大体ファミリーバイク特約とトントンくらいになってきます。(まだ多少ファミリーバイク特約の方が安いくらいだけど)
      26歳以上になると確実に任意保険の方が安くなります。
      ファミリーバイク特約の場合、年齢・免許の種類等は一切考慮されません
  • 自分を含め、親族が車を持っていない場合
    • 当たり前ですが、自動車保険に加入している事が条件ですので、ファミリーバイク特約を受ける事が出来ません。(入った方が良いというか、入らざる得ない人ですね)
  • ファミリーバイク特約の補償内容では不安の人

これらに該当しない人は「ファミリーバイク特約」で契約した方がお得と言えるでしょう。

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コメント

  1. 通りすがり より:

    >今後、125cc以上の排気量のバイクに乗るかもしれない人
    これ、125cc未満とそれ以上の排気量では任意保険の契約が違うので車体入れ替えで引き継ぎはできませんよ。

  2. より:

    年に数十回事故る奴ってどんな奴だよ……

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