バイクヘルメットの安全規格まとめ

バイクのヘルメットにはいくつかの安全規格が有ります。

このページでは各安全規格について簡単に紹介します。

目次

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強制規格

強制規格で紹介する規格マークは、バイクヘルメットに限らず、「全てのヘルメット」に絶対に付いてます。(海外から取り寄せたヘルメットには付いていないことがある)

「強制規格」なので、ヘルメットを選ぶ際の基準には成らないので注意。

PSCマーク

PSCマークは、国が定める安全基準をクリアした製品に貼られるマークです。

この表示が無いと、製品として販売してはいけない事になっています。基本的に国内で販売されているヘルメットで貼られていないものはありません。

PSCマーク

SGマーク

SGマークは、製品安全協会という所の安全基準を満足した製品に付けられる安全性を保障を示すマークです。

もしこのマークが付いてて商品の欠陥等の原因でケガ等をした場合は保険金が支払われます。(最高1億)

SGマークを付けるのは一応「任意」なのですが、日本で流通しているヘルメットの中でこのマークが付いていないヘルメットはほぼ無いので「強制規格」に分類しました。

SGマーク

ちなみにこの規格は、排気量の違い(「125cc以下」「排気量無制限」の2種類)によって安全基準が違ってきます。(無制限の方がキツい基準)

125cc以下のものには、以下の様なシールが貼られています。

125cc以下

任意規格

ヘルメットの安全性を比較するのに使える任意の規格。これらの規格を取得しているヘルメットほど「安全」である言えます

ヘルメットを選ぶ際の指標として参考にしましょう

SNELL(スネル)

スネル財団とかいう非営利の団体が定める、超厳しい安全規格。今でも5年毎に規格の見直しが行われていて安全基準はどんどん厳しくなっていっています。

snell

SNELLの安全基準の特徴として、「事故した際の衝撃がどれだけ大きくても、ヘルメットにヒビが入ったり割れたりしないか(耐強度)」に重きを置いています。

ECE

ヨーロッパで広く使われている安全規格です。

ECEの安全基準の特徴として、「事故した際の衝撃を、どれだけクラッシャブル(ヘルメットが壊れてしまう代わりにヘルメットが衝撃を吸収するイメージ)に受け止めれるか」に重きを置いています。

この特徴はSNELLと真逆ですが、最近のJISは、このSNELLの安全基準(クラッシャブルを重きに置く点)にすり寄っている基準になりつつあるらしいです。

JIS

日本工業規格(JIS)というところの安全基準をクリアした製品に貼られるマークです。

任意の規格である「SG」などと比べて遥かに厳しい安全基準となっています。

マークとしてはこんな感じ↓でヘルメットの中に貼られている事が多いです。

JIS規格

ちなみにこの写真のヘルメット(SHOEIのQWEST)では「T8133:2007 2種」となっているので、排気量無制限に対応したヘルメットという事になります(125cc以下限定ではない)

JISの安全基準の特徴として、ECEとSNELLの中間位置のような基準であると言えます。(耐強度もある程度重要だし、クラッシャブル性能も重要な感じ)

Arai(規格)

Arai規格とは、日本メーカー「Arai」が独自に決めている安全基準規格で、SNELL規格の更に上を行く厳しい安全基準を定めた規格です。

arai規格
出典:http://www.arai.co.jp/jpn/topics/psc/psc_02.html

MFJ公認(規格)

JIS認定を受けた上で、MFJ(財団法人日本モーターサイクル協会)が定めた安全基準をクリアしたヘルメットの規格です。

この認定を受けることで、MFJが主催するレースで使用することが出来ます。

認定を受けたヘルメットには以下の「MFJ公認シール」が貼られています。

MFJ

結局どの規格が一番良いのか

いろいろな意見があるので一概にコレ!とは言えないのですが、個人的に思う優劣関係を示したいと思います。

公道での安全性優劣
ECE>Arai>SNELL>>MFJ⊇JIS>SG

こんな感じ。

一番公道に即している規格は「ECE」規格だと思います。時点でJIS。

snell規格は、帽体の硬さを追い求めすぎててどうなの?って思ったり。

ただ、普通に公道を50km/h程度で入るならSGでも十分なのかもしれません。

ネット上でも「公道走るくらいならSGで十分!」という意見が有ったり、「最低でもJISくらいは必要やろ!」という意見も有ったり、「命を守るもんやからSNELL以外ありえへんやろ」など、様々な意見があります。

自分が普段危ない運転(山を攻めたり、普段でも割とスピードを出しまくる人)をしているなと自覚している人は、少なくとも任意規格である「JIS」くらいは取得しているヘルメットを使う様にした方が良いかもしれません。(大体のヘルメットは取得していますが)

まとめ

ヘルメットを選ぶ際には、外見の格好良さだけで選ぶのも良いですが、安全規格も選ぶ際の1つの指標として見た方が良いでしょう。

ただ、いくら規格が良くても、そもそもハーフヘルメットやジェットヘルメットだと肌が剥き出しなので、守れるものも守れません。

ヘルメットはバイクを乗る上で命を守ってくれる大切な装備です。

自分の頭の価値に見合うだけのヘルメットを買いましょう。(空っぽの人は半ヘルとかで良いと思います)

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