「バイクを買う」となったら普通は日本国内で購入しますが、わざわざ海外から取り寄せて購入するバイクのことを「逆輸入バイク」と言います。略して「逆車」と呼んだりします。
このページでは、「逆輸入バイク」の意味と特徴について簡単に紹介します。
逆輸入バイクとは
逆輸入バイクの意味の解釈として、2つ有ります。
- 「日本メーカーが海外で造ったバイクを日本に輸入する」という意味
- 「日本メーカーが海外向けに日本国内で造ったバイクを、海外に輸出したのち、再度日本に輸入し直す」という意味
どちらにせよ「日本メーカー」が作ったものを海外を経由して入手したバイクについて「逆輸入バイク」と呼びます。
また、「逆輸入バイク」の中でも「正規輸入」タイプと「並行輸入」タイプのバイクが有ります。
それぞれの特徴・メリット等は以下の記事を参照して下さい。
→正規輸入と並行輸入の違いについて【バイク】
逆輸入のメリット・デメリット
■メリット
- パワーがあるバイクに乗れる
もともと、海外では「排ガス規制」が緩い国が多いので、パワーのあるバイクを造ることが出来ます。そのパワーのあるバイクを手に入れる為に「逆輸入」するのです。
また、日本では2007年まで、「1000cc以上のバイクは100馬力まで」という規制が有りました。なので2007年以前に造られた日本のバイクは本来すごいパワーを秘めているのに去勢されたバイクとなっています。(スピードリミッターっていう)
「俺の欲しいバイクは○○○だけど、日本製じゃ最高速度が180km/hくらいしか出やんやんけ!お?逆輸入の○○○やったら300km/hくらい出るやんけ!」って感じの流れが出来上がります。
現在では、逆輸入バイクを買うユーザーが増えすぎて、国内のバイクの売れ行きが怪しくなってきた為、「1000cc以上のバイクは100馬力まで」という規制は撤廃されました。(なので2008年以降に製造されたバイクはパワーが有ります)
。 - 逆輸入車ならではの個性的なデザインのバイクに乗れる(↓こういうのとか)
かっこよすぎる!デザインがかなり独特ですね。ちなみにこれは1400GTRです。 - 円高だとちょっとだけお得に買えたりする
■デメリット
- 元々海外用に製造してたものなので、国内でパーツが手に入りにくい上に、パーツ代が基本的に高い
カスタムも出来ないし(輸入車はカスタム用パーツが出回っていない事が多い)、修理で部品を海外から取り寄せるのに数週間~数ヶ月掛かることもある。
※ただし、国内用に生産していたバイクと同じパーツを流用してる場合は使いまわせる - 本体代が高い
具他系には、国産バイクが3万だとしたら、逆輸入車は10万くらいします。というのは、海外用の仕様を国内用に戻さないといけない点や船賃・通関の事務処理の手数料等、必要経費が色々必要になってくるからです。(関税は1978年に撤廃されてるので0円です) - 海外仕様なので日本の道路事情にマッチしていない(かも)
ギア比など、渋滞が多い日本に考慮していない設計になっていたりします。(発進時に手間取るとか) - メーカー保障が受けられない場合がある
「並行輸入バイク」の場合は基本受けれません。正規輸入の場合でも受けれないメーカーもあります。
※「メーカー保障」は受けれませんが「ショップ保障」は受けれる事が多いです(大体1年) - 修理の際の工賃等が高い
国産バイクに比べて「1.5倍~2倍」くらい余計に掛かる。(概算で)
どうやって購入するのか
購入する方法としては、以下の方法があります。
- 正規ディーラー(正規輸入)から購入する
「プレスト」(YAMAHA専門)
「ブライト」(カワサキ専門)
「モトマップ」(スズキ専門)
「パッセージ」(ホンダ専門) - 並行輸入業者から購入する
「レッドバロン」(大手)
その他、小型ショップ
なんかまぁ多分こんな感じです。
ちなみに「輸入業者」のことをひっくるめて「インポーター」って呼んだりします。
あと、「並行輸入」と「正規輸入」以外に、「個人輸入」というものが有ります。
個人輸入のメリットしては、
- めっちゃくちゃ破格で購入出来る
- サポートが一切無い
→壊れても自分でパーツを取り寄せて修理したり、リコールも自分でしないといけない
※正規輸入のディーラーに持っていったりしてもすごく嫌な顔をされるらしい
などが挙げれます。通関書類なども自分で作成する必要が有ったり、車両登録・車庫登録等、その他もろもろの手続きを全て自分でしなければなりません。
元々バイクに強い人で無い限り、インポーターから購入した方が無難です。