近年、台湾製バイクは積極的に海外へと市場を拡大しようとしています。
日本も例外ではなく、街中で台湾製バイクを目にする事も多くなりました。私が住んでいる大阪市でも結構見かけます。(まぁ地域によって差は有ると思いますけど)
そこで、台湾でのバイク事情や、バイク自体の品質・特徴等について簡単に書きたいと思います。
台湾のバイク事情と品質
台湾人の1人当たりのバイク保有率は、0.56台/人ほど。2人のうち、1人はバイクを保有しています。そしてその中でもスクーターの割合はほぼ半数以上を占めます。
台湾はガソリン自体が安く、電車(インフラ)もそれほど発達していない事も相まって、台湾市民の生活スタイルにマッチしたスクーターが爆発的に売れているのです。
また、近年は国内だけでなく国外へも積極的に市場を拡大しています。(50カ国以上)
その中心であるスクーターメーカーが「SYM」「KYMCO」「YAMAHA」の3社です。この3社で国内シェア全体の9割以上を占めています(ほぼ独占)
また、「SYM」「KYMCO」は元々HONDAのバイクの受注生産を請け負っていたため、HONDAの技術を継承しています。「YAMAHA」にいたってはそのまんま「あの」YAMAHAです。
それに加わって、「現状爆発的に売れている→競争が起こる→価格が安くなる・性能も向上どんどん向上する」というスパイラル効果で、台湾バイクの品質はどんどん向上してきています。
台湾製バイクの全体的な特徴
- 日本と比べて排ガス規制が緩い為、125ccでも日本製(HONDAとか)と比べて、出力が割と高め
- 品質は、日本と同等(日本のバイクを作ってたため)
- でも、いっても日本製と比べると品質はちょっと落ちる(日本メーカーなら不良にするような製品も市場に流す)
- 台湾との気候の違い等の問題で、冬はエンジンがかかりずらかったり、信号待ちでエンジンが止まったりする(設計上の問題)
- 台湾には厳冬がない為
- 本体代は全体的にかなり安いが、売るときも安い(二束三文ほどにしかならない)
- デザインが奇抜(?)
- けど基本的に、SYMやKYMCOのような「元々日本に言われてバイク作ってました」的なところは日本のようなデザインが多い
- 外装は日本製と比べてちゃっちい(劣化しやすい)
- 修理代(部品代)は日本と比べてちょっと高い
- メーカー保障がない(ショップ保障はある)
- 輸入車なため、メーカー保障はありません。ただし、購入した店舗でのみ受けられる「ショップ保障」はなる制度がある店もあります
- 部品代が割高・在庫がない事もある
- のちのちの事を考えると、「遠くの安い店より近くの高い店」の方がランニングコスト的には安くなる場合があります
将来的には、全て解決しそうな問題ばかりかもしれません。
まとめ
台湾は「安かろう悪かろうな台湾」から、「高品質な台湾」へとシフトしています。(昔の日本のよう)
スクーターの品質だけで言ったら、普及率から考えて今後、日本製を追い抜くこともあるかもしれません。
ただし、現状はやはり日本メーカーに比べるとまだアフターサポートや品質面には及ばない面がありますが、バイクを購入する際の選択肢の一つとして加えても悪くないでしょう。(でもやっぱり日本人なら国内産のバイクを購入して内需に貢献したいところですね笑)